古く変色した低品質なヘナを、
ダイヤモンドグリーンなどの化学物質によって、
緑色にして出荷していた

30年ほど前より、ヘナが日本やその他の国に輸出されるようになると、高品質なヘナの絶対量が少なかったために、古く変色した低品質なヘナを、ダイヤモンドグリーンなどの化学物質によって、緑色にして出荷するようになりました。
安全なヘナ100%のみの製品を作るためには、どこで栽培収穫をし、どのような工程で製品化されるかを確認する必要があります。
自然ヘナ・シロダーラ研究会では、化学物質を添加しない最高品質のAAA(トリプルA)ランクヘナを、入手するために、まず入手する経路の開拓に取り組みました。
イスラム文化圏の伝承医学であるユーナニ医学では、ヘナを薬草として取り扱っており、ヘナのランクもAからGランクまであります。インドでは5段階にランク付けされており、ラジャスタン州の町ソジャットのヘナが、最高ブランドとされています。
高品質のヘナは、きれいなウグイス色をしています。
染色成分ローソンは、若葉に多く含まれています。AAAランクヘナは、栽培・収穫をきちんと管理し、新鮮な葉のみを出荷することを必須の条件としています。
さらには、砂漠地帯のソジャットで収穫したヘナの葉に付着する砂を取り除くための努力を重ねました。
インド政府は砂の付着率を5%まで認めていますが、5%ではヘナの手触りも悪く扱いにくいものでした。
現在では、特殊な製法で不純物(枝や砂など)を極限まで取りのぞき、高純度ヘナを製造することができるようになっています。
栽培・管理・草取り作業・収穫
ヘナは80年〜100年の寿命があり、収穫時には地面から20センチほどの高さに伐採をします。伐採しないヘナの木は6メートルになるものもあります。
ヘナは種から栽培する場合もありますが、ラジャスタン州ソジャットでは、自生しているヘナが多く、収穫期は3月、9月の2回です。ラジャスタン州ソジャットは、昼と夜の寒暖差が大きく雨も少ないため、ヘナの生育に適しています。
自生のヘナは乾期に備えて根を地下10メートルも伸ばしてミネラルを吸収するため、小粒な葉で質が良く、栽培されているヘナの場合は、水を与えるために葉も大きくなり、品質も落ちてしまいます。
自然ヘナ・シロダーラ研究会のAAAランクヘナは、より品質の高くなる9月に収穫した自生のヘナを使用しています。
ヘナの収穫は、伐採した枝を一日放置し、乾燥させます。枝から葉をたたき落として、さらに乾燥させ、麻袋につめて出荷します。
ラジャスタン州ソジャットにあるヘナ市場は1箇所のみで、最盛期には市場にあふれるほどのヘナが集まってきます。
日本では、古いものから出荷することが常識ですが、インドでは古いものの上に積み重ねるため、古いものがいつまでも残っている場合があります。
現地の買い付けの品質チェックでは、麻袋に穴を空け、腕の肘まで中に入れ、ヘナのチェックをしています。生
産加工・パッケージ作業ヘナの生産工程は、粉末化と製品加工を行っています。
ソジャットのヘナ農家の多くは、ヘナを粉末にするところまで行うことが多いのですが、その場合、化学物質が添加されても確認が難しくなります。確実に高品質ヘナを作るために、品質管理、チェック体制が必要となります。
現在、ヘナのチェック項目は13項目あります。
この厳重なチェックを経て、安全と確認されたヘナを日本に出荷しています。
品質認定・AAAランクヘナとは安心・安全なヘナを普及するために、自然ヘナ研究会では、ヘナの品質のランクの中でもトップクラスの「AAAランクヘナ」の認定をしています。
自然ヘナ・シロダーラ研究会認定のAAAランクヘナは、(財)日本食品分析センターで、化学物質が検出されないことが証明されています。
安心、安全を保証する厳重なチェック体制
AAAランクヘナは、研究施設のあるファリダバードの工場で製品化されています。品質チェック・厳重なチェック体制ヘナの品質チェックは、工場に併設されている研究所で行います。
